後から伸びる子
「大器晩成」を辞書で引くと「大きな器が早く出来上がらな
いように、大人物は世に出るまでに時間がかかるということ。」とあります。確かにその言葉が実感として感じられることがあります。学校では入学時、他の子供より進んでいる子が、その後伸びないことはよくあります。決して能力がないということではないのにです。他の子供より早く学んでいれば、よいスタートが切れるかもしれません。でも、学びの土台がなければすぐに失速します。脆弱な土台に高いビルが立つようなものです。では、しっかりとした土台をつくるにはどうしたらいいのでしょうか。「できなかったができるようになった体験」、「ほめられた体験」、「友達や他人を褒める体験」等様々な体験を小さい時から積み上げていくことが大切だと言われています。
当然、できないこともたくさんあります。でも土台ができていれば「できない部分がある自分を認められる心」も育ち、「克服するために頑張ろう」というような前向きな思考もできるようになります。その結果「頑張る心」「失敗に負けずに立ち上がる心」が育ち、後から大きく伸びる子になります。そして自らの人生を切り拓いていくための基礎ができていくのです。幼児期に大切なことは、土台作りです。ご家庭でも遊びを通して様々な体験をさせてください。そして頑張ったことを見つけてほめてください。
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